「在宅の現場を知り、患者さんを中心に医療と介護をつなぐ」
現在、勤務しているあやみ薬局には開局から携わってきました。店のインテリアやレイアウトもみんなで考え、小さい子どもからお年寄りまで気軽に立ち寄っていただき、入ったときにほっとできるようにスタッフも温かくお迎えしたいという思いを込めています。
あやみ薬局では、開局したときから在宅医療をスタートさせ、私も外来調剤の傍ら、患者さんの家や介護施設を訪問して投薬にあたってきました。介護を知ることで仕事の幅が広がり、患者さんのためになれると思い、ケアマネージャーの資格を取りました。現場のケアマネさんや介護士さんと話がしやすくな り、介護施設から依頼を受けて薬の勉強会を開くようになりました。薬に対する質問がたくさんあり、介護の現場でも薬剤師が必要とされていることを感じて、 こちらからお手伝いできることはないかと積極的に働きかけています。在宅の患者さんと接する楽しさは、戦争や震災を経験してきた人生の先輩から貴重な教訓を伺えることです。そんな人生の大先輩に敬意を持って誠実に接することを大切にしています。打ち解けるまでに時間が掛かっても、患者さんが心を開いてくだ さり、話の中から改善できることが見つかることは大きな喜びです。
当社の社長もケアマネージャーの資格を持ち、一緒に藤沢市の在宅医療研究会の幹事を務め、サービスの向上を目指して、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、ケ アマネージャー、ヘルパーなどの方々に声を掛けて始めた勉強会は、150人が集まる規模になりました。今後、在宅は増えていきますので、一人ひとりに心地 よいサービスを提供できるよう関係者の連携と患者さんとのコミュニケーションを大切にしていきたいと思います。
<上級執行役員 千葉敦子>